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ザ・ファーム

ツタヤの宅配サービスで、少し古いが、「ザ・ファーム」を取り寄せてみた。
トム・クルーズ目当てである。
導入では、ステレオタイプの「幸福」が、これでもかと現われて、自分の幸福を疑いたくなるほどだったのだが、次第に現実の世の中に収束されていくのは、やはりこれが人生なのだろう。
アメリカでは、弁護士と言えば、成功者のシンボルなのだろうか。隣の庭のことなので、羨ましくも見える。日本では、現実が間近なので、さほど羨ましいとは思わない。かのサラ金専門の、宇都宮弁護士も、東大を中退してまで、弁護士になったはいいが、何年イソ弁続けても、客がつかずに、あわや廃業寸前だった・・・というプロフィールを読んだことがある。
ただ、「先生」というなら「弁護士」というほど、頭良さそうに思える。
設計屋に、呼称として「先生」と呼ぶのとは訳が違う。
自分も大学出てじきに、弁護士のコンサル受けたことがある。彼は、私の学歴を鑑みた上で、「雇用されることとは低次元の定義」という主旨の教授をした。その言葉を信仰してしまった私は、最近になってキャリアを確立するまで、「ジョブホッパー」の汚名を着ることとなる。
ただ、ようやく、何処へ行っても生きていける、という自信がついてきた。
ずいぶん以前、その弁護士の所在を聞こうと、弁護士会へ電話したが、勘違いした事務員に撥ねつけられた。自分で弁護士会の名簿をくくって、電話帳を調べたが、載っていない。「死んだかな」「まだ、そうは歳いっていなかったんだけどな」
ま、闇の世界とも通ぜられる職業、あまりオープンにしていないのかもしれない。
ザ・ファーム・・・トム演じるミッチは、成功者としての弁護士から、職業人としての「ロイヤー」へ変わってゆく。
最後に彼は、「人生を取り戻した」「法の貴さを知った」と言っている。
そして、メンフィスからボストンへ帰るのだ。
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